チャップリン映画「独裁者」
こんにちは。タイトルの通り、今日は映画の話です。
私の住む場所の近くに、最新映画ではなく、古き良き名作映画などを中心に上映してくれる小さなシアターがあります。
今日西日本新聞を読んでいると「ヒトラーのための虐殺会議」という非常に興味深い映画がどこかで上映されているとのことだったので、このあたりでもやってないかな?と思い、探してみたところ・・・
その小さなシアターで上映の予定がありました。但し、2/10から。
それより・・・私が以前から一度は観てみたかったチャップリンの「独裁者」を現在そこで上映中という情報が。しかも明後日まで。
これは行かなくては!と思い、朝からそそくさと家を出てシアターへ向かいました。
実はチャップリン映画、初めてなんですよね。チャップリンの作品はほとんど言葉のないパントマイム映画ということは知っていましたが、「独裁者」はトーキー映画でした。初っ端の戦争シーンからコメディ要素たくさん。
戦車で砲弾を撃ったかと思いきや、弾が下にボトッ・・・て落ちちゃうシーンがあるんです。これ、魁!!男塾にも同じようなシーンがありましたね。
これ。
これは「独裁者」のオマージュだったのかな?とか思いながら観ておりました。
少し前に「シンドラーのリスト」「顔のないヒトラーたち」といった映画をAmazonプライムで観ていたのですが、「独裁者」では見るに堪えないようなホロコーストの描写もなく、コミカルなシーンがあらゆる場面に散りばめられていて、周りに人がいないのをいいことにちょっと笑いながら観てました(笑)。
ヒンケルに扮したユダヤ人床屋の最後のスピーチには心を打たれました。ずっとコミカルなシーンばかりだったのに対して、このシーンだけは一瞬たりとも見逃すまいと画面を凝視していました。
君たちは機械じゃない。君たちは家畜じゃない。君たちは人間だ。
絶望してはいけない。
全文は書けませんが、「史上最高のスピーチ」と呼ばれるだけあるものでした。
この大々的な演説の後、床屋は、ヒンケルは、ハンナはどうなったのか?と考えなくもありませんでしたが、このコメディ映画の「その後」を考えるのは野暮かな、と思いながら、すっきりしたような、心温まるような、それでいて少し切ない気持ちを抱えてシアターを後にしました。
シアターを出た瞬間猛吹雪でした・・・ここ九州だぞ・・・ヒェッ!